田面木公民館創立60周年記念式

今日11時から、ウエルサンピア八戸において、
八戸市立田面木公民館(上館将朗館長)の創立60周年を記念して祝賀会が行なわれました。
田面木公民館は、昭和23年に青森県で最初に開設された公民館だそうです。
終戦後まもなく創立して地域の再建が行なわれたことが察せられます。

式典の後、ノエラ・ゴドラ八戸聖ウルスラ学院理事長先生による
演題「より明るい社会の為」のご講演がありました。

先生は、「日本は、物質的な豊かさを精神的な豊かさへ結びつけていない。

貧しい国々の人々は、食べ物や物事に感謝の心、喜びの心をもって生活している。

それなのに日本では、多くの自殺者や暴力、いじめなどが起こって社会は明るくない。」

また、若者への「あなたは、将来に夢を持っていますか」という調査から、

日本の若者が世界の国々の中で最下位であったことを受けて、

これだけ物質的に豊かになった日本の若者が「将来になぜ夢をもてないのか」、

物質的に貧しい東南アジアの若者がどうして将来の夢をもってがんばろうとするのか。

オーム真理教のサリン事件は大きな失望を与えましたが、

どうしてあのような学歴の高い人たちがあのようなことをするのか。

また、世界の中で五本の指に数えられる宇宙飛行士が

どうして殺人未遂事件のようなことを引き起こすのか、どこかがずれているように思えるのです。

お金を得ようとすることや学歴や職業を得ることは、
 
to have 〜の考え方であるのに対して、

何かのために何かをすることは

to do 〜の考え方です。

そして、本来の人間としてのありのままのあり方

 to be 〜の考え方を引用されて、

人間が心から幸せになるにはどんな条件が必要なのか。

先生は、「we 共に」「for ために」「relation かかわり」を挙げられ、

日本では、その関わりを大切にしてきた文化があります。

家族の中で子どもが生まれ、次の子が生まれると、

最初に生まれた子供は、お兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ばれて名前を呼ぶよりも先にいわれます。それは、それぞれの関わりを大切にしていることを意味するのです。

日本では、地域でも町内会など豊かな関わりがあります。

お盆やお祭りなど日本の文化は、関わりを大切にしてきています。

このような関わり方は、私の国などにはありません。

この度の八戸の三つの殺人事件は、このような意味で赤信号です。

「家族を大事にする文化」、「関わりを大切にする文化」への赤信号ではないかと思うのです。

自分の満足だけを考えている限り幸せは訪れません。明るさが逃げていくのです。


私がアメリカのある障害施設を訪れたときのことです。

その場所に、体の小さい男の子が体の大きい男の子を背負っている像がありました。

その石碑のところに、こんな言葉が刻まれていました。

「あなたは、重くないですか?」

「兄弟ですもの!」

共に生涯関わっていれば、重くないのです。


動物の世界でも教えられることがあります。

二羽のアヒルを幼稚園で飼っていました。いつも、二羽のつがいで仲良く散歩します。

ある時雌のアヒルが見えなくなりました。雄のアヒルは、そばから離れません。

一羽では、散歩しないのです。

動物でも心が伝わるのでしょう。


渡り鳥のことです。

渡り鳥は、一羽がけがして飛べなくなると、もう一羽は、残ります。

そして、元気になったとき、二羽で飛べるようになったときに帰って行くそうです。


人間は生まれながら、人や何かのためになるときその良さを発揮する能力を兼ね備えています。

私は、キリスト教に基をおいて人間を考えていますが、

人間の本来の姿は、特定の宗教がなくても心の中に何か信じるものがあるものです。

そのようにした言葉、一生に守らなければならない格言があります。

「自分にしてほしいことを相手にもしてあげなさい」

「自分にしてしてほしくないことは、相手にもしないようにしなさい」

「悲しいことは、風と共に飛んでいけ! うれしいことは、湖のようになみなみとためて!」

人間は、人の間を 目立たなくていいから

大きな一つの目標をめざしていくとき、世界に明るさを見つけ出すことができるのです。

以上のようなすばらしい先生のご講演でした。

40年以上も日本をご覧になった先生の見いだした幸せに生きるための三つの人生の条件を

根城地区に根付かせなければと心を新たにした一日になりました。ありがとうございました。

11月28日(午後1時30分から)は、井口高等専門学校長のご講演が本校でございます。

先生は、マサチューセッツ大学で6年間研究されておりますので地球規模に立ったお話が伺えるので

はないかと今から楽しみです。保護者の皆様もどうぞご聴講においでください。
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